2011-11-18 日本音響学会東海支部 技術講習会 視覚・聴覚障害のための支援技術の現状と展望
西本卓也 オラビー・ジャパン (olarbee.com)
nishimotz @ olarbee.com / Twitter @24motz
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回答者の約95%が視覚障害
NVDAの利用者は8%
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NonVisual Desktop Access
Microsoft Windows 対応スクリーンリーダー
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音声と点字ディスプレイによる出力
非営利団体 NV Access Inc.(オーストラリア)
インストール版とポータブル版
20ヶ国語以上に対応(音声エンジン eSpeak)
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Webアプリケーションの普及
動的なWebサイトの増加
内部的に WebKit などのレンダリングレンジンを使用しているアプリケーションの増加
埋め込みオブジェクト Adobe Flash などのアクセシビリティ
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Windows 8 の Metro UI では JavaScript でアクセシブルなUIが実装できる
日本のスクリーンリーダーで使われてきた製品:
音声合成装置 富士通 FMVS-101 :
MS-DOS 時代のベストセラー。通称 VSU
リコー 音声合成ライブラリ : 95Reader など。軽いという評価。関連:
AquesTalk (アクエスト社)
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音質:ただし好みは多種多様。リアルすぎないほうが疲れにくいという意見も。
テキスト解析・読み付与の精度:メタ情報やコンテクスト情報が使えないことが多い。
キーエコー:出力開始までの遅延が少ない
音切れ:中断操作時の遅延が少ない
話速(早口化):3倍速以上への要求。「トップダウン知識」で補完しているらしい
音声フォント:内容によって話者を切り替える
日本語の点字:かな文字体系、文節分かち書き
外国語引用符、情報処理用点字
1984年(昭和59年)1月
日本初の音声ワープロ「AOKワープロ」開発
フォネティック読み:
ひらがな・けしき の け
ひらがな・るすばん の る
文字の種類が多いことへの対応:詳細読み
「たすける」を変換、候補「助ける」を選ぶと(nvdajpでの実装):
関連研究:
MSAA, Java Access Bridge, IAccessible2, UI Automation など
オブジェクトの階層モデル (NVDAの資料より)
名前:コントロールのラベル
ロール:ボタン、ダイアログ、編集可能テキスト、ウィンドウ、チェックボックス、など
状態:フォーカス可能、フォーカス済み、選択済み、選択可能、展開済み、折りたたみ済み、チェック済み、など
値:スクロールバーのパーセント値、コンボボックスの選択状態、など
親オブジェクト、子オブジェクト、前オブジェクト、次オブジェクトへのリンク
NVDA開発者の言葉より
良質な設計の安全なAPIが使える場合もあれば、危険なハックをしたり、情報不足に悩むこともある。例えば・・・
他のプロセスにコードをねじ込んでAPI呼び出しを覗き見して、画面に書かれた文字を判別する。高速に情報を取り出すために、プロセス間通信を避ける。
多種多様なアクセシビリティAPI、プラットフォームAPI、ツールキットに対応して、幅広いアプリケーションをアクセシブルにしなくてはならない。
アプリケーションの実装の不備を補うこともある。規格に関する知識不足、規格そのものの不備、テストの不足など。
PC-Talkerシリーズ
(株)高知システム開発
視覚障害者向けパソコン講座、視覚障害者への指導者養成講座の事実上の標準
NetReader, MyWord, MyBook, MyMail などの関連アプリケーションも充実
(株)アクセステクノロジー VDM100W シリーズは PC-Talker を VDM100 ユーザ向けにカスタマイズした製品という話。
Linux : GNOME ORCA 日本語環境はほとんど整備されていない
NTTドコモ「らくらくホン」シリーズは詳細読みまで実装。
Mac
OS X / iOS : VoiceOver 日本語入力には未対応
Android Talkback : N2 TTS とあわせて無料で使える
開発者の言葉 より
Leaders: Michael Curran, James Teh
視覚障害の当事者として、晴眼者と同じコストでコンピューターを利用したい。政府や福祉団体だけが責任を負うべきでない。
オープンソースのSRを作れば協力を得られる?
Linux にはすでに存在(GNOME ORCA)
不可能ではないだろうと思った
最初のリリース 2006年4月28日
2007年1月(開発開始から8か月)
世界中から多くの人が開発に参加
小さな活動から実用的なSRへ
フリーなソリューションの実現
アクセシビリティの世界でリスペクトを得る
スクリーンリーダーのコストは許容できない
視覚障害者の非雇用率は多くの国で60%以上
ソフトウェアやWebサイトの開発者に
スピーチビュアーは開発者に便利な機能
家庭で無料で使えるSRとして
IT分野でJAWSの代替として
ニュージーランドの公共図書館のコンピュータ
Yahoo! アクセシビリティのテストやデモ
sourceforge.jp/projects/nvdajp
2010年
1月 NVDAのソースコードレビューを始める。
2月 PythonからMSAAでIMEの情報が取り出せるようになる。IME対応を新家氏が引継ぐ。
8月 Open JTalk を NVDA の音声エンジンとして組み込む
9月 音声エンジンと日本語入力の詳細読みに対応した最初のリリース jpdev100909 を公開
9月 オープンソースカンファレンス2010 fall に出展
NVDAキー:無変換キーまたは Insert キー
ヘルプ
NVDA の終了
コンテンツを開くと読み上げが開始される
CTRL または Shift で停止
NVDA-下矢印 で再開
一文字づつ読むには 左矢印 右矢印
一行ずつ読むには 下矢印 上矢印
読み上げモード切替 NVDA-S
1文字パススルー NVDA-F2
日付と時刻 NVDA-F12
クリップボード NVDA-C
現在のフォーカス NVDA-Tab
タイトル NVDA-T
アクティブウィンドウ NVDA-B
日本語IME対応の改良 日本語キーボード / IMM, TSF / 32bit,64bit
点字ディスプレイ対応の改良 テキスト解析、日本固有のデバイス
日本語音声エンジンの改良 JTalk
日本の視覚障害者向けアプリケーション、既存のスクリーンリーダーとの互換性
普及のための情報提供、講習会など
本家NVDAへの貢献
日本語化プロジェクトの持続可能性