twcu2010:w03
目次
第3回
2010-10-12 : 学会・研究会における情報保障
授業記録
- 連休明けのせいか、単位をとりにくい授業だと思われたせいか、受講数が激減。でもおかげで「質問術」についてすこし説明して、「全員参加」に近い実験ができました。
- 実験参加者は「ポイントカードを持っていない人」優先でじゃんけんで決めました。
- 「時刻を見るには腕時計か携帯電話か」「SNSは匿名か実名か」で2組のディベートを実施。西本のリアルタイム書き起こしは「一部間違っていた」という指摘も。発言する人が「○○です」と最初に名乗ること、発言者の名前を字幕に含めることは意外に重要である、ということを学生が気づいてくれた。
- ボイスレコーダで録音した音声と、テキストで書き起こした文字列の、情報量の違いについて、具体的な分析をする時間がなかった。
- 受講生のしゃべり方がゆっくりだったので一人で書き起こせた、と思う。
近況と現状認識
- 「福祉情報工学研究会 #wit55」をトゥギャりました。 http://togetter.com/li/57927
- 「ポイントカード」をプレッシャーに感じられると困ってしまう
質問の技術
- 質問=「考えを明晰化する道具」?
- Q:学問とは何ですか?
- A:考えを明晰化することです。「なんとなく」、「たぶん」、「出たとこ勝負」、「憶測だが」、「類推して考えれば」というアヤフヤな考えを、ハッキリさせることです。難しい用語を使ってレトリックでごまかすこととは正反対です。
- 研究者は質問ができなくてはならない 研究者のための査読マニュアル
- 反論の技術―その意義と訓練方法 nlog(n)さんのブログ
- 質問すると「いい質問」とほめられることが多い
- 詰めの質問術 IT Pro
- 「手戻りを招く「仕様の認識のズレ」や「仕様の抜け」。これらは質問のコツをつかんでいれば回避できる。システムの出来も見違えるはずだ。」
- ●言葉の定義を聞く●言い換えて聞く●タイミングを聞く●なぜ必要なのかを聞く●そうではないケースを聞く●順番が逆のケースを聞く●状態の変化に注目して聞く●情報/項目間の関係を聞く●類似業務を比較して聞く
二人一組で議論をしてみる
- 賛成、反対の立場に分かれて何らかの主張をする人:2人
- 話題の案:べつに他の話でもいいが、10分くらい話が続く方がよい
- AKB48=グッドデザイン賞候補に賛成か反対か
- 「審査委員はAKB48を選んだ理由として、専用劇場を持ち日替わりでほぼ毎日ライブを行う、ファンとのコミュニケーションを最大限に活用した活動や、「AKB48選抜総選挙」「AKB104選抜メンバー組閣祭り」といった社会を巻き込むプロジェクトの拡大、SKE48やNMB48などの姉妹ユニットを三大都市に配し地域に密着した活動を展開している点などを評価。」
- その他、アイドルや有名人の話題でもよい。。
- ソーシャルメディアは匿名で使うべきか、実名で使うべきか
- 時刻を知るには腕時計を使うか、携帯電話を使うか
- 質問者:2人の主張のあとで、質問の時間を設ける。何か質問をする人は1人か2人、事前に決めた人、飛び入りもOK
- 司会者:マイクを持って発言者を決める人。やっぱり必要だと気づいた。
ついでに要約筆記について考える
- 録音者:ボイスレコーダーでなるべく上手に発言者の声を録音する担当
- 字幕担当:これは西本がやってみる(Twitter中継のノリで)
- 字幕評価者:音声を聞かないで文字だけ読むつもりで議論を見守る。
ひととおり終わったら、振り返ってみよう
- ボイスレコーダーの音声を聞き返す
- 字幕担当が起こした文字と見比べてみる
参加を保障する w02
実際のマニュアル
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- 電子情報通信学会情報保障ワーキンググループ
- A5判 定価1,995円(税込)会員割引価格1,600円(税込),平成22年4月発行
- ISBN 978-4-18552-242-0
twcu2010/w03.txt · 最終更新: 2010/10/13 01:45 (外部編集)