KikiWWL
KikiWWL は NASA-TLX による心的負荷の研究用ツールです。
文部科学省科学研究費特定領域研究「障害者・高齢者のコミュニケーション機能に関する基礎的研究」
(情報福祉の基礎)
の研究班(キ)=通称 Kiki 班の活動として nishimotz が Delphi で実装しました。
公開:2010-10-16 / 更新:2010-10-27
免責事項
開発者(西本卓也 nishimotz)は、このプログラムの使用によって生じたいかなる損害にも責任を負いかねます。
このページの情報は予告なく変更される場合があります。
動作環境
Windows XP 以降で動作します。ただし作者はあまり Vista や Windows 7 での動作確認をしていません。
ネイティブ Win32 アプリケーションで、特別なランタイムライブラリを必要としないはずです。
最新でないパソコンを借りて実験をするときに、ファイルコピーだけで実験環境を構築できるので、作者は Delphi に感謝しています。。
ダウンロード
使い方
カスタマイズ
kikiwwl.ini ファイルを編集することで以下を変更できます。
「評価リハーサル」のボタンの有無 (kikiwwlセクションのUseReheasal)
「評価(A-D)」のボタンの表示(1~4個)(kikiwwlセクションのTaskCount)
「尺度説明」で表示される文章(Item1-Item6の各セクション)
なお kikiwwl.exe ファイルのあるディレクトリに WAV というディレクトリを作り、以下の名前で wav ファイルを置けば、
尺度の説明のときに再生されます。
[Item1]
Title =知的・知覚的要求
WaveFile =MD.wav
[Item2]
Title =身体的要求
WaveFile =PD.wav
[Item3]
Title =タイムプレッシャー
WaveFile =TP.wav
[Item4]
Title =努力
WaveFile =EF.wav
[Item5]
Title =フラストレーション
WaveFile =FR.wav
[Item6]
Title =作業成績の悪さ
WaveFile =AC.wav
NASA-TLX の文献
S. G. Hart, L. E. Staveland: "Development of NASA-TLX (Task Load Index): Results of empirical and theoretical research," in P. A. Hancock and N. Meshkati (Eds.) Human Mental orkload, Amsterdam, North Holland Press (1998).
Sandra G. Hart: "NASA-Task Load Index (NASA-TLX); 20 Years Later," Proceedings of the Human Factors and Ergonomics Society 50th Annual Meeting, pp. 904-908, (2006).
三宅 晋司, 神代 雅晴: "メンタルワークロードの主観的評価法 — NASA-TLXとSWATの紹介および簡便法の提案 —," 人間工学, Vol. 29, pp. 399-408, (1993).
nishimotzの学会発表
思い出したら追加します
Takuya Nishimoto, Takayuki Watanabe: "The evaluation of deletion-based method and mixing-based method for audio CAPTCHAs," K. Miesenberger et al. (Eds.) ICCHP 2010, Part I, LNCS 6179, pp.368–375, 2010.
西本 卓也, 渡辺 隆行: "単語親密度を統制した超早口音声の聴取に対する慣れの検討," 電子情報通信学会論文誌 D, Jan 2011 (採録決定).
西本 卓也, 西田 昌史: "インターネットと音声合成," 電子情報通信学会誌, Vol.91, No.12, pp.1030-1035, Dec 2008.
西本 卓也, 松村 瞳, 渡辺 隆行: "音声CAPTCHAにおける了解度と心的負荷の検討," 日本音響学会 2010年春季研究発表会 講演論文集, 3-4-3, pp.1487-1490, Tokyo, Mar 2010.
瀬川 亜希, 西本 卓也, 渡辺 隆行: "超早口音声の聴取における単語親密度の教示効果," 電子情報通信学会 技術報告(福祉情報工学研究会), WIT2008-55, pp.89-94, Dec 2008.
Takuya Nishimoto, Yukika Kariya, Takayuki Watanabe: "The effect of learning on listening to ultra-fast speech," Proceedings of Acoustics '08 Paris, pp.6119-6124, 4th Jul 2008.
おことわり
本プログラムは「尺度の重み」を決めるために「並べ替え」の作業を被験者にさせています。
しかし「一対比較による重み付けの方が望ましい」という意見も学会などの場で伺っています。
ソースコードを公開しますので、どなたか改良をお手伝いいただけると嬉しいです。
更新履歴
謝辞
大阪大学・篠原一光先生の「日本語版NASA-TLX」プログラムに基づいて実装しました。