amazon_workmail
Amazon WorkMail
since 2022-09-04
使ってみたのでメモ。
https://aws.amazon.com/jp/workmail/
Amazon WorkMail では、最大 25 ユーザーが、30 日間の無料トライアルを利用して使用を開始できます、とのこと。
まとめ
- Route53 でドメインを管理しているなら、スムーズで、かつ、見通しが良い。ブラックボックスが少ない。
- 1ユーザーで運用しても、複数のドメインのいろいろなアドレスからメールを受けることができる(いままで試した限りでは)。
- 連絡先、カレンダー機能もある
設定
AWSコンソールで行う。
(1) リージョンを選ぶ
- 今回は Oregon を選んだ
(2) organization を作る
- ひとつ作る
(3) user を作る
- セキュリティポリシー的に正しい運用がしたいので、複数ユーザーで共有しない、ひとりだけで使うメールアカウントを作る
- 今回はひとつ作る。ひとつにつき 4usd/mo
- 仮に theuser とする
(4) ドメインを割り当てる
- Route53 で管理しているドメインは簡単に設定できる
- ただし MX と TXT が設定されている場合は、いったん削除する必要がある
- 複数のドメインをひとつの organization に登録できる
- 例えば theuser ユーザーで theuser@example.co.jp と theuser@example.com の両方を受信する、みたいなことができる(後述)
- Amazon SES Custom MAIL FROM Domain を設定しろと言われるので、指示通りにやる
- サブドメイン(例えば mail.example.co.jp )に MX や TXT を設定する
(5) group を作って user を割り当てる
- 例えば info というグループを作って primary email address 用にドメインを選ぶ
- theuser をメンバーにする
- すると info@example.co.jp に届いたメールを theuser が受け取れる
- グループはユーザー数に影響がなさそう。たくさん作ってもよさそう
(6) user に alias アドレスを割り当てる
- ユーザーそのものに個別に別のメールアドレスを割り当てることができる
- 例えば theuser に webmaster@example.com のような(登録済みドメインと組み合わせて)別の受信用アドレスを設定できる。だがこういう運用はグループ機能でも可能。
- theuser ユーザーが theuser@example.co.jp と theuser@example.com の両方を受信する、という前述の設定は、どちらかを primary email address にして、どちらかを email aliases に追加すれば正しく機能する。登録したドメインすべての組み合わせでメールが受けられるわけではないらしい。
(7) group 補足
- ひとつのグループが複数のメールアドレスを使いたい場合は aliases を設定できる(user の alias と同じ)
- group のメンバーが同じであれば、グループをたくさん作るかわりに、ひとつのグループにたくさん alias を作ってもよさそう
利用
(1) Web インタフェースで使う
- organization ごとの URL = ログイン画面で、ユーザーごとのアカウントとパスワードを使ってログイン
- 英語とロシア語とフランス語に対応という話
(2) メールソフト (MUA) で使う
- 基本的に Outlook (Exchange) 互換
- IMAP が使える
- POP は使えない
(3) Android / iOS で使う
- Android は Exchange を選べば自動検出という話
- 私は「個人用 IMAP」で設定してしまった。この場合、最短でも同期頻度が15分になる
- iOS で手動設定
- iOS に auto discover させるためには事前の管理者の設定が必要
アクセシビリティに関する情報ページがある
管理
アクセス制限、ロギング、ジャーナリングなど、組織のセキュリティ要件に対応する機能がある。
ドキュメント
いろいろな上限値
管理者用API
AWS Lambda を使用して Amazon WorkMail でメールフローを制御する
情報源
https://www.seeds-std.co.jp/blog/creators/2021-03-02-101058/
- サブアドレスが使えるという話
amazon_workmail.txt · 最終更新: 2022/09/05 09:43 by Takuya Nishimoto